思考ぐるぐる議事録 #003|“いい子”の仮面を脱ぐ

🌀思考ぐるぐる議事録

「ありがとう、助かる!」
「気が利くね~!」
「ぽてとっとちゃんって、ほんとやさしいよね!」

はい、嬉しいです。えぇ、もちろん。
でも正直に言うと、内心ではこう思ってました。

ぽてとっと
ぽてとっと

……(でも、誰か、わたしのこと気づいてくれない?)

わたし、“やさしい人”を演じてました

看護学生時代。
「気が利く子」「頼みやすい子」「話しかけやすい子」って言われるように、わたしなりに空気を読みまくって、対応力高めな“やさしい人”を演じてた。

いや、演じてるって自覚もないくらい、もはや自動再生モード。

●頼まれごとは断れない
●感情はとりあえず飲み込む
●体力ゲージがゼロでも「大丈夫!」と笑う

もう、やさしさ(?)のフルコース。胃もたれ確定。

ふつうに疲れてるのに、「みんな忙しいし、わたしが動いたほうが早いかな」って勝手に自分を動かして、それが評価されちゃったりするもんだから、ますます“やさしい人ルート”から降りられなくなる。

気づけば、自分の感情より、他人の顔色のほうが詳しくなってた。

限界突破イベント、発生。

そしてある日、プツンと糸が切れた。
それまで「まぁ、もうちょっとだけがんばろう」で耐えてたのに、急になにもできなくなった。

朝起きられない。
お風呂に入る気力もない。
人と話すどころか、スマホの通知音すらつらい。

わたしは、双極性障害を発症した。

「なんで?わたし、そんなにムリしてた?」
「頑張ってたはずなのに、なんで動けなくなるの?」
「ねぇ、わたしって誰のために頑張ってたんだっけ?」

答えはすぐに出なかった。
でも、心と身体がもう限界だったことだけは、ものすごくよくわかった。

仮面って、密閉されてるから苦しいよね

今思えば、ずっと「やさしい人」っていう仮面をかぶってた。

それがわたしの“よさ”だと思ってたし、みんなに迷惑かけないのが大人だと思ってた。

でも仮面って、空気通らない。呼吸できない。
そりゃ倒れるよね。

感情は、抑えちゃダメ。感じきってなんぼ。

あのあと、ちゃんと自分と向き合う時間をとって、気づいたことがある。

わたし、NOって言えなかっただけじゃなくて、「自分がイヤだと感じてる」ことすら認めてなかった。

頼まれてモヤモヤしても、「気にしすぎかな」って打ち消してたし、傷ついても「わたしが悪いだけ」って自己処理してた。

その結果、自分の“しんどい”に誰よりも鈍感になってた。

でも、ほんとのやさしさって、そうじゃなかった。

やさしさって、
●相手のためにガマンすること じゃなくて
●自分も相手も大事にする“境界線”を引くこと だったんだと思う。

そしてその境界線を守るためには、「NO」って言える練習がめちゃくちゃ大事だった。

それくらいで離れる人は、その程度だった

最初は怖かったよ。
「断ったら嫌われるかも」とか「冷たいと思われるかも」とか、ぐるぐるした。

でも実際にNOを伝えてみたら、「あっ、意外と平気じゃん」ってなったことのほうが多かった。
むしろほんとうに大事な人は、「ムリしないでね」って言ってくれた。

逆に、NOを出したらフェードアウトしていった人たち。
それはそれで、うん、見極めチェック通過ありがとうって感じ。

まとめ:やさしい人、もうやめる。

今のわたしは、“いい子の仮面”、脱ぎました。

でも不思議なことに、それでも「やさしいね」って言ってくれる人はいる。
しかも、前よりラクなわたしのままで。

だから思うんだ。

やさしさって、“がんばって演じるもの”じゃなくて、“自然とにじむもの”でいいんじゃない?

わたしはもう、ムリして笑ったりしないし、「しんどい」って言えるようになった。
それだけで、ずいぶん呼吸がしやすくなった気がする。

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